ある早朝の電話
ある日突然父から連絡があり、おばあちゃんが亡くなったと言われました。
本当に元気だったおばあちゃんなので、全然気持ちが追い付かなくて、現実として受け入れるのにかなり時間がかかりました。
すぐ飛行機を探し始め、お通夜とお葬式の日程が決まったと連絡があってすぐに、フライトを予約しました。
こういうとき、海外にいなければすぐに駆け付けられたのにともどかしい気持ちになります。
いつも通り授業へ
電話を受けたのはある平日の早朝。その日はそのまま授業に行きました。
休んでしまうと、逆に自分の心がもたないと思ったからです。
いつもつらいことがあるたびに思いますが、忙しさに救われることが何度もあります。
静けさに身を置いていたら、自分の身が持たない。
学校に行き、仲良い友達にだけそっと話しました。
そうするとみんな静かに私にハグをしてくれたのです。
学校から帰るとホストマザーがリビングにいたので、状況を伝え、今日の夜に日本に帰ることになると思う、と伝えました。
話しているうちに、その時一気に悲しみが押し寄せてきて、泣いてしまいました。するとホストマザーが、“I’ll give you a big hug” といってあたたかいハグをしてくれました。
外でなんとか平静を保つよう張っていた気持ちがそこで一気に緩み、大号泣してしまいました。
その日の夜の飛行機で日本に帰り、無事に式をすべて終え、つかの間の家族との時間を過ごし、またカナダに戻ってきました。
ハグの持つ力
今回思ったのは、ハグが持つ大きなパワーでした。
日本では普段あまりしないけど、カナダという多国籍の国でみんなからもらったハグ。
本当に本当に救われました。
カナダに戻ってきてしばらくは、生死について深く考えてしまったりとしんどい日々が続きましたが、少しずつ日常に戻っていきました。
また気持ちを新たに、毎日生きられていることに感謝をして、カナダ生活を目いっぱい楽しもう、と思えるようになりました。
海外生活をしているからこそ、何が起こるかわからないし、思うように動けなくてもどかしいことがある。
カナダに来て2カ月目の、そんな出来事でした。

